サンルダムの現状(いま)
先日infoしました、サンルダム反対リレートークに参加してきました。
狭い会場に人が溢れ返る中、講話を聞くよりもサンル川の森深さが河畔を覆い尽くし、濃厚な自然の匂いがたちこめる数々のスライドに目も心も奪われてしまいました。

洪水調整・水道水確保・河川環境保全・発電の4つを目的とする多目的ダム『サンルダム』
その無駄さ加減は様々な記事から目にしていましたが、一番の論点となる『洪水調整』では直接サンル川の洪水に原因が無いコト、ダム建設による水位低減効果はたった10〜20cm程度と呆れるほど。
その上河川環境保全については、ダム建設により水量が安定する(コントロールする)ことから、魚が棲みやすくなる・・・そうです・・・あの〜ダム建設地はサクラマスの貴重な産卵床なんですけど。人間にコントロールなんてできるのでしょうか?
鮭族の進化は河川環境に依存しない『稚魚が生まれて直ぐに降海するタイプ』へ向かっているそうです。
それだけ、さかなにとっても河川環境は危ぶまれ、省かれる対象となっているのですね。
そう言った意味で、河川生活に依存するサクラマスは旧タイプ。その上、アジアやカムチャッカの一部にしか分布しません。
そんな日本古来の旧タイプなさかなが毎年必ず登ってこれる素晴らしい『サンル川』
その健全さを失うコト、重罪だと思いませんか。新仔ヤマメの群が歩くごとに割れる!?・・・伝説にしてはいけない。。。
これだけ無駄なことがはっきりしているのに、何故止められないのか。
やはり、お決まりの大事業に絡んで地域が活性化するコト・・・がその理由でした。
ちなみに建設費用は530億円、天塩川流域の人口一人当たり100万円。道からも80億円が出資されると聞かされました。
ですから当然、ダムのムダを知る町民の心とは裏腹に、下川町は議会を上げて建設を推進しています。
そして、迂回道路の建設などで潤いはじめたことにより、益々声高に反対を唱えられない状況となっているそうです。

ある人の言葉が胸につきささりました。もう、ダム建設は秒読み段階。猶予はないと。地元の反対は望めず、開発局が止めると言わなければ、止められない・・・と。
現在開発局へ陳情のためにダム反対の署名を集めています。勿論、自分たちの税金ですから、全ての人にムダにはムダと言う権利はありますし、守りたいモノを守る権利もあります。
けれど、地元の方が本当の気持ちを言えない反対運動なんて・・・本当に寂しいですね。
これから生活を翻弄されるコトも知らず、今頃ヤマメたちは冷たい水の中でひっそり春を待っていると思うともっと切ないです。
« 新しい出会い | Main | 乾燥中につき。。。 »


Comments
自分は酪農学園大学環境システム学部地域環境学科の者です。本日、北海道酪農学園大学にて宮田修さんをお招きして講演会が行われ、自分も参加をしました。その中で自分は、開発事業者に憤りを感じました。結局自分たちが利益になるから作るだけであって、地域住民は結局損をするのではないかと思って騙された気分になったからです。留萌漁業関係者の反対が無かったら、サンルダム建設がどんどんと進展していくであろうということにも悲しみを覚えました。これからは「自然」というものは、とても貴重な存在になると思います。だからこそ地元の自然というものを守っていかなくてはいけないと思うのです。とても大変な問題であり、解決するには非常に長い時間がかかるとも思いますが、ぜひとも地域が一丸となって、堂々と反対運動が出来るようになって欲しいです。自分が協力することはなかなか出来ませんが地域の自然を守っていくために頑張ってください!!
Posted by: 学生 | 2005.10.14 at 23:07
サンル川のことは はた万次郎氏の書籍「ウッシーとの日々」で知りました。
ごく僅かな人間の利権による自然破壊は悲しいです。生きているのは人間だけではないのですから、声なき声を聞取り 自然を守る事が全ての生物に優しい事を知るべきだと思います。重ねて恐縮ですが、はた万次郎氏とウッシーの近況をご存知でしたら教えて頂けないでしょうか。特にウッシーは年齢的に厳しいような気がします。サンル川を知ったキッカケの はた万次郎氏とウッシーが気になっています。宜しくお願い致します。
Posted by: ヒロノスケ | 2006.01.14 at 09:41
ヒロノスケさん、はじめまして。
ウッシーの日々、ワタクシの後輩が大ファンでして(笑)文庫本も発売されましたね♪
昨年ははたさんと2度ほどお会いしました。このフォーラムでお会いした時とちっとも変わらずで…今頃スキーを楽しまれてるのでは?と。
残念ながら、ウッシーには逢ったとこがありません。
サンル川のほとりにあるモレイナという喫茶店にウッシーの兄弟がいて、元気でしたので…きっと。
はたさんの愛する下川とサンル。機会がございましたら一度是非尋ねてみて下さい。特に秋がオススメです。
Posted by: HiRo | 2006.01.16 at 00:26
Hiroさん ありがとうございます。
ウッシーの兄弟が元気ということ
私もきっと・・・・!と思います。
是非機会をつくり 下川とサンルに行って見たいと思います。
Posted by: ヒロノスケ | 2006.01.16 at 22:01
コチラこそありがとうございました。
もし、はたさんにお会いしてお話する機会がありましたら、ヒロノスケさんのこと、お伝えしますね。
昨年、サンルダムの何が問題であるか、判りやすいパンフレットが作られた際、はたさんが快くイラスト引き受けてくれたそう。このパンフレット、予備を持っていますので、ご必要でしたら遠慮なくご連絡くださいね。
Posted by: HiRo | 2006.01.17 at 06:50